うつせみキッチン パン教室ブログ

自己肯定感を高めるこどもパン教室20年のうつせみキッチン。東京・東池袋教室は大人や講師養成、プライベートレッスンも。

お休みをいただいて

 

 

 

久しぶりの更新となってしまいました。

 

子どもパン教室も、

大人向けのパン教室も

8月は夏期講習を除いて

お休みをいただいています。

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毎年夏休みにはパンの勉強をしに

東京国立のエコール辻で行われる、

専門学校の通信教育部の修了生向け研修に参加します。

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それは、大きなパン屋さんで作るようなパンの講習で、

専門の大型の設備を使った、本格的な製パンを

基礎からしっかり実習できる、研修会です。

 

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大量のパン生地を機械でこねてたくさんのパンを

同じ品質で作り、消費者に提供するための製パンです。f:id:pandanukichen:20190824162530j:plain

家族の顔を思い浮かべながら、

手捏ねで自分だけのパンつくりをする

子どもパン教室とは正反対の製パンです。

 

そんな、自宅教室とは真逆の製パンですが、
製パンの基本が詰まった講座です。
辻製菓専門学校で成果製パンのプロの卵を

常日頃指導している先生方の直接技術指導です。

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*1

 

どの先生も製菓製パン何でも聞いてください、

というスタンスで教えてくれます。

ですから、プロの製パンと家庭製パンをつなぐ役目をしている、

私のような自宅教室の先生のさまざまな疑問に

科学的見地から製パン理論を踏まえて答えくださいます。

 

今回は業務用の製パンばかりではなく、

レストランなどの飲食店での自家製パンに応用できるような

特別な製パン機器を使わないパンも含まれていました。

エコール辻では販売の授業もあり、

その担当の近藤先生はベーカリーではない、

カフェやレストランのパンについての本も書かれています。

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先生やスタッフの素晴らしさはもちろんですが

通信教育で学ばれている生徒さんも素晴らしいです。

 

パン屋さんで働く人、レストランオーナー

自宅パン教室の先生や

大手パン教室で講師をしている人、

パンを製造販売している人まで。

 

本当のパン好きがたくさんです。

パン屋さんを開業してなかなか来られなくなった人も

どうしているかな、と聞くと誰かが消息を知っています。

 

通信を修了して何年も通う人が何人もいて

パンを志すだいじな仲間です。

毎年、生徒さんたちからも

大きな刺激を受けて帰ってきます。

 

学んできたことを教室に生かして

家庭製パンとプロの製パンを取り持つのが

私の役目だな、頑張らないと、と

感じて帰ってきました。

 

www.pandanuki.com

 

 

*1:これはプレッツエルの成型を教わっているところ。指導の小野先生はNHKグレーテルのかまどの製菓監修をしていらっしゃいます。

学びは「間」にある

作業の「間」にあるものは

 

こども教室での作業の様子です。

粉に水を入れて、混ぜて、捏ねて、

作業は一人ずつですが、テーブルを囲んで一緒に進みます。

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ぱんだぬきの教室は毎月同じクラスで通ってもらう形式です。

初めての生徒さんがクラスに入ってくるときには

自己紹介をします。

 

学校や学年や性別がバラバラでも、一つのテーブルで

一緒に作業し、一緒におやつを食べ、おしゃべりをして

段々に仲良くなります。

知らなかった者同士も一緒に遊ぶようにもなります。

 

こどもパン教室は知的刺激の宝庫 

年度末のパン教室はオリジナルパンです。

高学年は事前に三か月かけて、

パンを作る合間にレシピを書きます。

自分だけのパンを実現するのです。

 

作るのは自分だけのパンですが

レシピを作る過程でも

また当日実際作りながらも

周りの子の影響が大きく出ます。

 

先生に助けを求めることももちろん多いですが

子どもたちはお互いのパン作りを観察し自分と比べ、

いろいろ話をしてアイデアを出し合います。

自分のレシピに変更を加えたり、

捏ね具合や生地の温度を確かめ合ったりして

完成させて行くのです。

 

そうやって出来上がるのはこんなパンです。

レシピを書いて準備してあるので、

子どもたちはいつもと同じ90分の教室で

みんながそれぞれ違うパンを作り上げます。

 

時にはまねっこであったり、

当日になってからの大幅変更だったりしますが

そういう臨機応変なところも、

クラスの仲間があってこそ。

 

だからクラスごとにパンの雰囲気が違ってきます。

先生と生徒の一対一の関係だけでは得られない学びが

子どもたちの間にあるのだな、と実感します。

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学びは「間」にある

 

また、パン教室での子どもたちの学びは

パンの作り方だけではありません。

仲間との会話のなかに隠れている

知的好奇心を刺激する「間」こそが、学びの場です。

子どもたちの真ん中にあるテーブルであり、

作業と作業の間の隙間時間です。

 

たとえば、年齢も学校も性別も違う三人のクラスで、

誰も遊び方をよく知らないゲームを始めることになりました。

「algo」という数当てゲームです。

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説明書を私が読んで一人と対戦を始めました。

他の2人も一緒に覗き込んで興味津々。

次回は見ていた子もできるようになっているでしょう。

 

色々なことを知っているのは楽しい、

会話を通して知識を高めていく

共通の体験をして信頼が築かれ、

コミュニケーションの土台が

こうして育って行くのだな、と思います。

 

こういう「場」と「間」が子どもたちを育てます。

だからこそ、グループ固定の毎月一回のパン教室という

ちょっと努力の必要なシステムで

長く続いてこられているんだと思います。 

 

記憶に残る教室に

パン教室の壁には色々なものが貼ってあります。

 この大きなふくろうの絵は初めて教室に来た子どもの多くが

関心を示してくれます。

次男が6年生のころに絵画教室で

大きなベニヤ板に描いた白ふくろうです。

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大人が見れば稚拙な子どもの絵が

美術展のポスター等よりも気になるようです。

だれが、何歳くらいの時に描いたの?

質問と共に色々な感想を教えてくれます。

 

他にも展覧会のチラシや、観光地での写真、

箱根駅伝の傍、地下鉄の路線図、

夫さんの撮った写真、旅行のお土産の絵葉書など

雑多に掲示してあります。

 

ぱんだぬきの備忘録でもある壁ですが、

色々なものが貼ってあるのを

生徒さんたちは見ています。

気になれば聞いてくれて、

それがその日のみんなの話題になったり

次の興味への一歩になったりするのです。

 

 

先日はある女の子が、

「張ってあった水玉の女の人あったでしょ?」

「・・・?ああ、草間弥生ね!」

「このあいだ図工の時間にお友達があの水玉のマステを持ってたの」

草間弥生展のチラシが張ってあったのは

一年以上前ですが、印象に残っていたのでしょう。

 

もうそのチラシは張っていないですが

現代美術の巨匠の生い立ちや水玉の始まり

瀬戸内直島の水玉のかぼちゃのこと、

現在の生活(病院からアトリエに通う日々)など

ぱんだぬきの知っていることを話ししました。

 

 おそらく、彼女の記憶の中には

パン教室の雑多な掲示草間弥生が結びついて

次にいつかどこかで草間弥生の作品を見た時に

鮮やかに思い出されることでしょう。

 

雑多な風景の記憶

 

おそらく、これら掲示に限らず

パン教室にある雑多なもの、

マトリョーシカ、マテ(ひょうたんの楽器)、聴診器、

オペラグラス、上皿ばかり、将棋やチェス、

時刻表や図鑑、卓球のラケット、など

どの子も何かを記憶にとどめていると思うのです。

 

それがいつかどこかで、

新しい経験の何かと繋がって

その子の糧となって行くだろうとおもいます。

 

ぱんだぬきは旅行や散歩の度に

教室に置く何かを探してしまいます。

いつまでも記憶に残る教室にしたいと思っています。

夏休みのお知らせと9月のだれでも子どもパン教室

今週のお題「夏休み」

7月が終わり、明日から8月です。

こぬまパン教室では

明日、明後日の夏期講習のあとは

夏休みを頂きます。

(夏期講習のお申し込みは7月いっぱいで締切りです)

 

9月に一回り大きくなった

子どもたちの笑顔に会えるのを楽しみにしています。

9月のパン教室は

低学年が フラットチーズ、

高学年が チーズプレッツェル

を予定しています。

 

だれでもパン教室は9月26日(木)です。

午前の部(10:30~) フラットチーズ

午後の部(16:30~) チーズプレッツエル

 

近くなりましたらご案内いたします。

どうぞお楽しみに。

 

 

2019年夏の講習は来週(8/1,8/2)です

梅雨明けが遅れていますが、

今日は真夏の青空が広がっています。

 

夏期講習のお知らせ

来週は二日間の夏期講習があります。

小学生はもちろん、

親子でも、大人だけでも、

中学生でも参加できるクラスも設けました。

 

 

 

 お問い合わせは

        連絡先 | Pandanuki

日時

対象

内容

参加費 備考

8月1日(木)

①  11:30~13:00

②  16:30~18:00

小学生以上、

おとなの方でも 

ピザ

一人一枚ピザを作ります。ピザソースも手作りします。

3000円

 

幼児をお連れでご参加の場合はメールにてご相談ください。

8月2日(金)

①  11:30~13:00

②  16:30~18:00

小学生ならどなたでも

バターロールに近いパンの生地で、好きな形にしたり、具材を包んだり、自由にパンを作ります。

2000円

 

初めてのお子さんにはいろいろ具材を包む「お楽しみパン」をおつくり頂きます。

 

 

この機会にぜひ、

こどもパン教室を体験してください。

 

どんな夏期講習かというと・・・

 

昨年の夏期講習は

12人の子どもたちが体験してくれました。

 

みんな興味津々、教室中を見回します。

各自100gの粉を捏ねて成形して、

パンやピザを作ります。

 

発酵の合間には自己紹介したり、

手作りおやつのティータイムや

ボードゲームや本、キーボードなど

思い思いに遊んだり盛りだくさん。

 

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大きなお姉さんはいろいろおもちゃを試してみてました。

 

パンが焼けて、お迎えの時間になると名残惜しそうに、

でも、焼きたてのパンを急いで家族に見せたくて

飛び切りの笑顔で帰って行きました。

 笑顔の写真を出せないのが残念です。

 

 

ピザの会では、自分で粉から捏ねた生地に

手作りのピザソースを塗って

このような具から好きなものを選んで

たっぷりチーズを載せて焼きます。

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お楽しみパンはようかんやチョコレート、キャラメルのようなお菓子、

コーンやポテト、ツナ

ソーセージ、ハンバーグ、チーズ、

いろんな具をたくさん用意しました。

こんなものもパンに入るの?と思うような品揃え。

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ピザはアツアツを持って帰ってお昼ご飯に出来るよう

もう、焼く前に写真を取っちゃいました。

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家族の顔を思い浮かべて、

この辺はトマト好きのお姉ちゃんに

ママは野菜好きだからパプリカの多いところ

お兄ちゃんはソーセージのところ

ココは冒険のハムとパイン。

 

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みんなの焼き上がりは・・・

これは一年生。

みんな上手に出来ました。

初めて捏ねたパンとは思えません。

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こちらは3年生。

初めてでもちゃんと膨らみます。

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ピザもこんなにおいしそう

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仲良し4人組は最後に並んで写真を撮りました。

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みんなの飛び切り笑顔が出せないのが残念です。

 

お母さまから嬉しいお言葉もいただきました。

一部掲載させていただきます。

<帰ってきて、早速 美味しく頂きました。

優しい先生で、とても楽しかったと楽しそうに話してました。
お写真つきのレシピも頂きありがとうございます。>

<楽しかったー!と大喜びでした(^o^)
帰ってすぐ私も一緒にピザいただきましたが、とても美味しかったです!

そして、今日もまた作りたいと言って、復習しながら頑張って作り、いま食べております(^○^)>
<昨日きちんと教えていただいたので、手際よくコネて伸ばしてトッピングして…と、一人で作りました!>

 

今年もたくさんの新しいお友達に会えるのを

楽しみに待っています。

 お問い合わせは

        連絡先 | Pandanuki

2019年夏期講習のお知らせ

日時

対象

内容

参加費 備考

8月1日(木)

①  11:30~13:00

②  16:30~18:00

小学生以上、

おとなの方でも 

ピザ

一人一枚ピザを作ります。ピザソースも手作りします。

3000円

 

幼児をお連れでご参加の場合はメールにてご相談ください。

8月2日(金)

①  11:30~13:00

②  16:30~18:00

小学生ならどなたでも

バターロールに近いパンの生地で、好きな形にしたり、具材を包んだり、自由にパンを作ります。

2000円

 

初めてのお子さんにはいろいろ具材を包む「お楽しみパン」をおつくり頂きます。