うつせみキッチン パン教室ブログ

自己肯定感を高めるこどもパン教室20年のうつせみキッチン。東京・東池袋教室は大人や講師養成、プライベートレッスンも。

お稽古事としてのパン教室

 

 

こんにちは、ぱんだぬきです。

今日は、ちょっと長くなりますが

パン教室について思うところを書かせてください。

 

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こどもパン教室が支持を集めて来たわけ

  1. 口コミだけで16年

  2. こどもパン教室は教育プログラム

  3. パンに関連した座学も学びます

  4. オリジナルレシピ作りは高度な勉強です

  5. パンを待っている人がいる

  6. パン作りは珍しいお稽古事

  7. 何より楽しいパン教室

 

口コミだけで16年 

 

ぱんだぬきがこどもパン教室を始めてから16年。

口コミだけで生徒さんが途切れることはありませんでした。

 

平日の夕方の教室なので

遠方からは通えません。

それでも、

多い年には80人ほどの小学生が

毎月通ってきてくれていました。

 

なぜ、ここまで続いたのか・・・

ぱんだぬきなりに考察します。

 

こどもパン教室は教育プログラム

ぱんだぬきのこどもパン教室では

子どもたちは粉からパンを作ります。

予め用意された生地で粘土遊びのように

キャラクターパンを作るようなことはしません。

 

子どもたちの成長に合わせた、

教育プログラムになっています。

 

硬いパンも、柔らかいパンも、大きなパンも小さなパンも

生地を楽しむパンも、フィリングやトッピングを楽しむパンも

丸め、包む、伸ばす、折りこむと言った

各種成形も色々経験できるように、なっています。

 

パンに関連した座学も学びます

高学年では毎回プリントを使って勉強もします。

  • パンの歴史や地域性
  • 材料それぞれの役割
  • 配合の違いによるパンの違い
  • パンを売るなら?お金の話

等々、いろんな観点からパンを考えます。

大人の教室では、こういう勉強はあまりしませんね。

 

オリジナルレシピ作りは高度な勉強です

 

また、高学年になると年度末にレシピ書きをします。

自分が作りたいパンをとことん考え

こどもらしいアイデアを盛り込んで、レシピをを興します。

レシピ書きとは

  1. 想像したものを
  2. どうしたら形にできるか考え
  3. その方法を文や絵に表し、
  4. 検証する

レシピは自分のために書くのではなく、

あなたのパンを他のだれでも再現できるようにするんだよ、

と言って書いてもらいます。 

 

パンは成形した後も膨らむので

思った形に出来上がるように成形するのは

そして、それを書類に残すのは

たやすいことではありません。

それだけに、オリジナルパンができるのは

子どもたちの自信の源となります。

思ったことを形にし、人に伝える勉強は、

とても大事なことです。

 

パンを待っている人がいる

 こども教室で作るパンは

小麦粉100g分、小型パンにして4個です。

焼き上がると紙袋に入れて持って帰ります。

「お母さんが、今日はパンだからシチューを作って待ってる」

「おにいちゃんが、パンは休むなよ、って言うの」

「先生が食べたいって言ってたから、学校に届けるの」

「冷凍したら日曜日まで大丈夫?おじいちゃんちに持って行くの」

どれも、子どもたちから聞いた、持って帰るパンを

心待ちにしている人がいるエピソードです。

 

自分の作ったパンを喜んで食べてくれる人がいる。

人に喜ばれる喜びはモチベーションを上げます。

パン作りが大きな自信につながるのです。

 

パン作りは珍しいお稽古事

 

 ピアノ、スイミング、書道、英語、バレエ、サッカー・・・

お稽古事として思い浮かぶものはいろいろあります。

どれも、子どものころに身に付けて

大人になっても楽しんでくれたら、と思うものです。

 

どれも身に付いたら、一生もののスキルです。

ぱんだぬきはピアノが大好きで、

こどもにもピアノを習わせました。

毎週通わせて、練習を促し、ついつい間違いを指摘してしまい、

こどもにとって必ずしも楽しいお稽古事ではなかったと反省しています。

 

運動系のお稽古は家で練習できないので週三日ほど通います。

そして、誰かと競う形での成果を求められます。

 

パン教室はどうでしょう?

月に一度の教室で、パン作りは必ず身に付きます。

しばらく離れても、

手が覚えていますからレシピを見ながら作れます。

 

卒業生のお母さん方から、

「高校の部活のお楽しみ会にパンを焼いて持って行くんですよ」

「こどもパンのレシピでパンを焼くんですよ」

などと話を聞くこともあります。

一度、高校生になった卒業生が遊びに来て

久しぶり、と嬉しそうにパンを作るのを見て確信しました。

 

 

何より楽しいパン教室

これほどの効果があるパン教室の一番の強みは

何より、子どもたちにとって

パン教室は楽しいだけだ、ということです。

帰ってから練習しなくてもいいし

作ろうと思えば家で作ることもできる。

90分のクラスの作業の合間に

お茶の時間も、遊びの時間も、学ぶ時間もあります。

友達と楽しい時間を過ごし、競うことはない。

メリハリがあって、ゆったり楽しい時を過ごせます。

持ち帰るパンが作る家族の笑顔で成果を実感できるのです。

 

 

このようにいいことづくめのパン教室。

もっと多くの子どもたちに、お母さんたちに

パン教室を知ってもらいたいなと思います。

長々と書いてしまいました。

最後までお読みくださって、ありがとうございます。

 

 

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