うつせみキッチン パン教室ブログ

自己肯定感を高めるこどもパン教室20年のうつせみキッチン。東京・東池袋教室は大人や講師養成、プライベートレッスンも。

学びは「間」にある

作業の「間」にあるものは

 

こども教室での作業の様子です。

粉に水を入れて、混ぜて、捏ねて、

作業は一人ずつですが、テーブルを囲んで一緒に進みます。

f:id:pandanukichen:20180623101324j:plain

ぱんだぬきの教室は毎月同じクラスで通ってもらう形式です。

初めての生徒さんがクラスに入ってくるときには

自己紹介をします。

 

学校や学年や性別がバラバラでも、一つのテーブルで

一緒に作業し、一緒におやつを食べ、おしゃべりをして

段々に仲良くなります。

知らなかった者同士も一緒に遊ぶようにもなります。

 

こどもパン教室は知的刺激の宝庫 

年度末のパン教室はオリジナルパンです。

高学年は事前に三か月かけて、

パンを作る合間にレシピを書きます。

自分だけのパンを実現するのです。

 

作るのは自分だけのパンですが

レシピを作る過程でも

また当日実際作りながらも

周りの子の影響が大きく出ます。

 

先生に助けを求めることももちろん多いですが

子どもたちはお互いのパン作りを観察し自分と比べ、

いろいろ話をしてアイデアを出し合います。

自分のレシピに変更を加えたり、

捏ね具合や生地の温度を確かめ合ったりして

完成させて行くのです。

 

そうやって出来上がるのはこんなパンです。

レシピを書いて準備してあるので、

子どもたちはいつもと同じ90分の教室で

みんながそれぞれ違うパンを作り上げます。

 

時にはまねっこであったり、

当日になってからの大幅変更だったりしますが

そういう臨機応変なところも、

クラスの仲間があってこそ。

 

だからクラスごとにパンの雰囲気が違ってきます。

先生と生徒の一対一の関係だけでは得られない学びが

子どもたちの間にあるのだな、と実感します。

f:id:pandanukichen:20190418234112j:plain

f:id:pandanukichen:20190418233714j:plain

f:id:pandanukichen:20190416125633j:plain

f:id:pandanukichen:20190403210318j:plain

f:id:pandanukichen:20190403210411j:plain

 

 

 

学びは「間」にある

 

また、パン教室での子どもたちの学びは

パンの作り方だけではありません。

仲間との会話のなかに隠れている

知的好奇心を刺激する「間」こそが、学びの場です。

子どもたちの真ん中にあるテーブルであり、

作業と作業の間の隙間時間です。

 

たとえば、年齢も学校も性別も違う三人のクラスで、

誰も遊び方をよく知らないゲームを始めることになりました。

「algo」という数当てゲームです。

f:id:pandanukichen:20190418235418j:plain

説明書を私が読んで一人と対戦を始めました。

他の2人も一緒に覗き込んで興味津々。

次回は見ていた子もできるようになっているでしょう。

 

色々なことを知っているのは楽しい、

会話を通して知識を高めていく

共通の体験をして信頼が築かれ、

コミュニケーションの土台が

こうして育って行くのだな、と思います。

 

こういう「場」と「間」が子どもたちを育てます。

だからこそ、グループ固定の毎月一回のパン教室という

ちょっと努力の必要なシステムで

長く続いてこられているんだと思います。