こどもパン教室@うつせみキッチン

厚木市で20年 達成感を刺激し自己肯定感を高める 子どもパン教室

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こどもパン教室を育てる

緊急事態宣言で時間がぽっかり空いたので

こどもパンのレシピや以前の写真を見返しています。

懐かしい笑顔の写真やお蔵入りになったレシピもあり

色々なことが思い出され、感慨深いです。

 

 

一昨年、新型コロナの以前には

18年ほどの間、ずっと

90分のこどもパン教室をしていました。

初期に小学生だった子たちが今では大学生や社会人。

お母さんになった子もちらほらいるよう。

 

コロナのステイホームでお家でパンを焼いている

時々レシピファイルを眺めている

という声を風の便りに聞くこともあり、

とてもうれしく思っています。

 

大人向けのパン教室はたくさんあり、

大手と言われるホームメイド協会やABCクッキングなど

大手傘下の個人教室やオリジナルの個人教室

手捏ねやニーダー、ホームベーカリー使用、

天然酵母、時短レシピ、ハードパン専門、

インスタ映えのするかわいらしいパン、

素材のこだわり、サロン形式などなど。

 

子ども向けの教室は夏休みや春休みの

長期休暇の間のお楽しみや

用意された生地を成型するだけのものがほとんど。

 

小学生が毎月通い、

パン作りから学びを得るような

お稽古ごとの教室はありませんでした。

 

私も、最初は料理教室の生徒さんに頼まれて

長期休暇のお子さんたちにクッキーやマドレーヌを

自宅でお教えしたことが子ども教室の始まりでした。

 

マドレーヌやクッキーは混ぜて焼くだけで

一時間もあればお菓子が出来上がりました。

始めてパンを焼いた時はピザだったかな?

それも短時間で何とかなるものでした。

 

その一回に来たお子さんのお母さまから

「毎月続けてはもらえませんか」

とお申し出頂いたのが、私の子どもパン教室の始まりです。

 

パン作りには時間がかかって

放課後のお稽古事とするには無理がある。

 

そこで、こどもパン教室のために特別なレシピを

用意する必要がありました。

ブーランジェリーのような美味しさを追求するよりも

すべての工程を手順を追って自分で体験することに

重きを置いてレシピを作り続けてきました。

省略された部分についても解説はすることを心がけました。

 

ちいさな、暖かい手でも捏ねられるパン。

一人で全工程を短時間に体験できる時短レシピ。

本当のパン製造の流れは変えないこと。

本物の材料と本物の道具。

お店に並んでいるパンに近いワクワクするパン。

 

そう思って、たくさんのレシピを書いてきました。

最初、低学年のお子さんだけで始めたころは

毎月レシピづくりに追われている感じでした。

 

出来立てほやほやのレシピでの教室は

段取りも悪く、しばしば90分をオーバーして

お迎えのお母さま方をお待たせしたことも何度となくあり。

 

ごくごく初期のころの写真。

この日のパンははさみで切りこみを入れあられ糖を振った

フランス風のパンオレです。

画像に含まれている可能性があるもの:2人、子供、食べ物、室内

 

 

だんだんに段取りもよくなり、

焼きたてのパンをもって写真を撮って

その写真をレシピに貼り付けて印刷しても

ちゃんと90分に収まるようになったのは

始めて5年くらいたったころからだったでしょうか。

 

先の写真の二人が6年生になったころです。

写真をよく見るとこの時は、

折りこみのデニッシュ系編みパンを焼いています。

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たった90分のパン作りでも

一次発酵、二次発酵、焼成の三回の間があり

その間をどう過ごすかも教室の大事な要素です。

 

pandanukitchen.hatenadiary.jp

 

 

そして

柔らかいパンも、固いパンも

食事パンも、甘いパンも、お総菜パンも、

一通り経験したうえで、

高学年の子どもたちにはレシピ作りも

経験してもらいました。

3か月かけてレシピを書いて

最終的には自分のレシピでパンを焼くのです。

 

小学生の生徒さんたちは 

苦労が多いほど楽しくレシピ作りをし、

 困難が多いほど自分のパンに愛着がわくことを

実感して卒業していきます。



 

pandanukitchen.hatenadiary.jp

 

 

パン教室はカルチャーセンターの延長が多く、

大抵は決まったパンをお手本と同じに焼くのです。

そこには技術の伝承があるものの、

生徒さんの自由度は殆どない場合も多い事を

いくつかの大手パン教室の体験で知りました。

大人は自分に合わせて自宅で応用出来ますからね。

 

お稽古事は子どもの学びを後押しするものなので

お手本通り焼くことは極端な話、必要ないのです。

 

大事なのは

稚拙でもいいので、全部を自分の手で作ることや

こどもの思い付きの工夫を生かせること、

自分だけのパンを作り上げて達成感を味わうこと、

美味しいパンを持ち帰って家族に喜んでもらうこと。

 

そして、クラスメイトや講師とのやり取りから

パンとは直接に関係のないコミュニケーション能力や

自己肯定感や自他をともに尊重することなど

沢山の事を学んでほしいと思うのです。

 

実際、

自由度の高いパン作りで具材を選ぶことから

自分の作ったパンに責任を持つことも覚えますし、

食べてくれる人の好みに配慮したパンを作っていきます。

 

小学校1年生から6年生の体も心も大きく成長する6年間に

「パンの先生」として関われることは私の大きな喜びです。

(だからお休みはさみしくて・・・)

 

20年近くの間、この子どもパン教室をやってきて

過去を振り返って、

このままコロナに負けてしまってはいけない、

と強く思うようになりました。

 

 子どもパン教室、まだまだ育てていきたいです。