こどもパン教室 うつせみキッチンのブログへようこそ
今週のパン教室レポートです。
今月のパンはちゃっちゃか生地で○○ロール。
シナモンロールの成型で麺棒で長方形に延ばすのがポイントです。
子どもたちの焼いてくれたパンがこちら。
(まな板の上のは講師作、ピンボケご容赦ください)
皆同じパンのように見えますが、
作業中の写真を見ていただくと…
この通り、みんないろいろ違います。
好きなフィリングを巻き込んでいます。
塗っているのはカスタードクリームや餡子。
振りかけるスパイスはシナモン、抹茶、ココア。
散らしているのは、チョコチップ、ホワイトチョコチップ、
クルミ、レーズン、ドライアップル。
実はもっとたくさんのフィリングを用意していました。
ジャムや練乳やクランベリーやキャラメルチョコチップなど。
ココアやチョコチップに負けてしまうようです。
カカオの魅力おそるべし。
子どもたちが素材を選ぶ基準、
自分の好きな物と思うでしょう?
実は違うんです。
子どもたちはパンを作るとき、
食べてくれる家族の顔を思い浮かべているんです。
だから、
「おにいちゃんが嫌いだから抹茶はアウト」
「お姉ちゃんがフルーツ苦手だからナッツで」
「お母さんが好きだからレーズン入れて」
と、決めていくんです。
今回、シナモンロールの成型4個作るのがデフォルトでしたが
5人家族だから5分割したい、という子は
難しいですが5分割をしています。
これも食べてくれる家族を思えばこそ。
ある子が
「家族の人数より少なかったら僕は食べないからいいの」
「自分が食べるより食べて喜んでもらいたい」
と言っているのを聞いて、先生はうるっとしてしまいました。
「学校の一時間は長いけど、パン教室はすぐ終わっちゃう」
「パン教室はほんと、楽しいなあ」
「先生はもっとパン教室が増えてパンを習える子が増えるといいな」
と言ったら
「それはいいなあ、せんせい、頑張れ」と
応援の言葉まで頂いてしまいました。
子どもの言葉ってまっすぐで力があります。
嬉しい限りです。
コロナ禍で教室の時間を75分に短縮していますが
ワクチン接種が進んだら90分に戻したい。
そうすればもっとゆったりパン作りもできるし
たくさんお話もできるのに、と思う今週でした。
子どもたちも先生もやる気はあるのに
それを発揮できない、コロナ禍の煩わしさよ…
今週のお題「やる気が出ない」