うつせみキッチン パン教室ブログ

自己肯定感を高めるこどもパン教室20年のうつせみキッチン。東京・東池袋教室は大人や講師養成、プライベートレッスンも。

パン教室レポート それもシナモンロール?それぞれ自分だけのパン作り

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5月の厚木教室レポートです。

今月のパンはちゃっちゃか生地で○○ロール。

シナモンロールの成型で麺棒で長方形に延ばすのがポイントです。

 

先週、子どもたちの焼いてくれたパンがこちら。

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さて、先週もお伝えしているように、

シナモンロールの成形では具材は中に入っていて、

焼き上がりを見ただけでは各自のオリジナリティーが伝わりにくいですね。

 

そこで教室で余裕のある時に、

焼く前の写真を撮りました。

 

中身が違うのをわかっていただけると思います。

 

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カスタードクリームの代わりに、

練乳や、あんこやジャムを使う子も出てきました。

 

シナモンの代わりはココアが人気でしたが

甘くないものがいい、という中学生が現れて、

急遽、オニオンベーコンロールになったクラスもあります。

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皆と同じ、渦巻きが見えるようにカットするロール成形ではつまらないから、と

縦に切りたいという子も出てきて、

ロールした生地を縦切りにして三つ編みをした子もいます。

 

ここまでくると、これがシナモンロ―ルですか?

という感じではありますが、

これだけバラエティーがあっても生地は一つ。

選べる副材料が子どもたちの想像の翼を無限に膨らませるのです。

 




(まな板の上のは講師作、ピンボケご容赦ください)

 

 

 


作業中の写真はこちら。

 

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この通り、みんなが同じパンを作っている一体感と

好きなフィリングを選ぶことで自分だけのパンを作るオリジナリティーが

一度に体験できるのです。

 

塗っているのはカスタードクリームや餡子。

振りかけるスパイスはシナモン、抹茶、ココア。

散らしているのは、チョコチップ、ホワイトチョコチップ、

クルミ、レーズン、ドライアップル。

 

 

 多くの素材から自分で選ぶことにある大きな意義を

わかっていただけると思います。

 

素材を選ぶときに少し味見をしてもらうと、

子どもたちは更にたくさん考えます。

見たことのない食材をほんの少し食べてみる。

食わず嫌いの子もほかの子が味見をすれば手を伸ばします。

砂糖の混ざったミルクココアが甘いのに、

ココアパウダーはとても苦いとか

お菓子に欠かせないバニラエッセンスの甘い香りだから

なめてみたいと思ったのに舐めたらとんでもなかった、とか

体感して学んだことは忘れません。

 

 

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学年も、学校も違っても、男の子も女の子も、

毎月楽しみにパン教室に通ってきてくれるのは

こんな自由度が子どもの興味を引き出す教室だからと信じています。

 

 

「学校の一時間は長いけど、パン教室はすぐ終わっちゃう」

「パン教室はほんと、楽しいなあ」

「先生はもっとパン教室が増えてパンを習える子が増えるといいな」

と言ったら

「それはいいなあ、せんせい、頑張れ」と

応援の言葉まで頂いてしまいました。

子どもの言葉ってまっすぐで力があります。

嬉しい限りです。

 

今週読んだ絵本はこちら。

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「くわずにょうぼう」は日本の昔話。

珍しくいい人というのが出てこないお話で、

子どもたちはスリリングな展開にくぎ付けになってくれます。

5月に読むと決めている本です。

 

今月の新着絵本は

「おそばおばけ」谷川俊太郎文しりあがり寿絵

こちらは鉛筆書きのようなかわいい絵と

谷川俊太郎さんらしいリズムのある文がマッチして受けがいいです。

 

 

コロナ禍で教室の時間を75分に短縮していますが

ワクチン接種が進んだら90分に戻したい。

そうすればもっとゆったりパン作りもできるし

味見もいっぱいしてもらえるし、

たくさんお話もできるのに、と思う5月でした。

 

 

それからもう一つ。

これから、本格的な梅雨シーズンに入ります。

パン作りにとっては湿気と高温で生地がべたつき、

なかなか難儀な季節です。

パンを作っている大人もそれは痛感していることでしょう。

 

しかし、子どもたちはそんなことお構いなし。

教室では臨機応変に、その季節に合わせて

思い切った水分の減量や

こね方の工夫も伝えていますので、

夏のパンはいや、などという声は全く上がりません。

 

梅雨の季節にも

オリジナリティー溢れるパン教室を

目いっぱい楽しんでもらいたいです。

 

雨に降りこめられ、

コロナで屋内施設にも行かれなくても

自由なパン作りが心を解き放ってくれます。

おうちでちゃっちゃかパンでも焼いて、

ランチやおやつを楽しんでくれている家族が

増えていくといいなあ、と思います。

 

今週のお題「雨の日の過ごし方」