うつせみキッチンのブログへようこそ
12月に入って朝晩冷え込むようになりました。
でもパン教室にやって来る子どもたちは元気一杯。
11月のパンは二種類、作業も多く複雑で子どもたちの好奇心をくすぐりました。
長い三つ編みはリースに仕立てることもできたし、
メロンパンはクッキー生地も各自作って網目もつけました。
12月のちゃっちゃかココアパンでは
ココアの他、抹茶、コーヒー、紅茶も選べて
隣は何を作ってるかな?と気にもなります。
それぞれが違うものを作るときにこそ
固定クラスの良さが出ます。
それぞれが他の人のパンにも興味を持ち、
より多くの事を学んでいくからです。
ココアの吸水とコーヒーの吸水は違うから水分量は調整するとか、
抹茶生地は緩くて柔らかいとか
友達だからこそからこそ近くで見えます。
固定クラスで毎月顔を会わせる仲間ですから
この時期になれば学校や学年が違ってもすっかり仲良し。
ただ並んで写真に収まるのでは物足りなくなっています。
より高いところに上ったり
シャッターに合わせてそっぽを向いたり
お姉さんの真似をしたり
発酵の合間に余裕があればなにかが始まります。
並べ方も駒の運びもちょっと怪しいチェス。
キーボードに集まって連弾したり歌ったり。
こんなことをしながら、
粉から捏ねてパンが焼ける。
自分で作ったパンをお土産に持って帰れる。
「僕んちの家族ねえ、僕のパン美味しいって、待っててくれるの。」
と、とってもうれしそうに話してくれるこや、
「妹でも食べられるかなあ」
「友達にもあげたいから六個にきってもいい?」
「ばあばが抹茶が好きなんだ」
と誰かを思う優しい声も聞こえてきます。
誰かを思って美味しいものを作る幸せ、
パンを家族に振る舞う誇らしさが伝わってきます。
いつもの仲間と、緊張のない緩やかな雰囲気。
子どもたちにとっても月一回のかけがえのない時間。
月にたった90分だけど、
たった90分だからこその
いつもの仲間との大切な時間です。