うつせみキッチンのブログへようこそ。
夏休みが開けて、いつもの子どもパン教室が戻ってきました。
一回り大人になって戻ってきた子どもたち、夏の体験教室から入会したはじめましてのお友だち、とすこしバワーアップのパン教室。
今月のパンはごまたっぶりのちゃっちゃかセサミローフです。
ちゃっちゃかフォカッチャの生地にたっぷりのゴマを練り込んで、フランスパンのようにクープを入れて焼きました。
クープはフランスパンに入っているあの斜めの切り込みです。
フランスパンでは両刃のカミソリをすこし反らせてホルダーに付けたクープナイフで仕上げ発酵を終えた生地を削ぐように切り込みをいれるものです。
子どもたちも初めてのカミソリでの作業はドキドキ真剣。一人ずつにあわせて、手を添えたり、任せたり、修正したりしながら、こんなパンが焼き上がりました。
白ゴマ、黒ゴマ、白黒ミックス
それぞれが好きなように選んで
初めてのフランスパン風。
みんな、思った以上にうまくクープを入れられました。
ぷっくり膨らんで、クープが開きました。大成功です。
これは、しっかりガス抜きをしてきちんと棒成形ができたから。
先月までのパンで毎回のように小型パンで棒成形も練習してきたからね。
今月は大型パンだったので、成形は早く終わり、二次発酵や焼く時間が長くなりました。
そんな時が、うつせみキッチンの子どもパン教室のよさが際立ちます。パンを作る作業以外の時間が、大人のパン教室とはちがうのです。
絵本やおもちゃ、ゲームなどが教室においてありますし、仲間とおしゃべりも楽しめます。
厚木教室ではいろんな音の出る電子ピアノやたくさんの本、掲示物や先生の自宅ならではの不思議な色々がみんなの教材。
東京教室ではティータイムや絵本の読み聞かせ、ボードゲームなどもできます。
今月、あるクラスで
「せんせい、ゴマは大さじ一杯だと何個ですか?」と質問が出ました。
「さあ?数えてみようか?」
「えー、いやだー」
「いや、課題はみんなで解決しよう」
と、学びが始まります。
異学年のいつものグループだから、遠慮なくいろんな意見が出るのもよいところ。
「数えるのめんどくさい」「大さじ一杯のだとなんグラムかな?」「一粒なんグラムか分かれば数は分かるよね」
「この計り、一粒はゼロのまんまだよ」
「0.1グラムまで計れるスケールもあるよ!」「やっぱり一粒の重さは分からないや」
「なん粒のせたら、計れるかな?」
6年生がいたので話はどんどん進みます。
教室にある道具で限られた時間でどうやって答えを導けるかな。
色々話したり、やってみたりして、最終的には、塩を計っている小さな計量スプン一杯分のゴマを手分けして数え、大さじ一杯分だとなん粒になるか計算しました。
結局、重さは計算には必要なく、六人で手分けして40~60粒を数えて足し算し、大さじ一杯辺りを計算することで大さじ一杯のゴマはだいたい、3,000粒くらい、と結論が出ました。
概算、近似値、有効数字や誤差という言葉こそ使いませんが、そういうことを使ってみんなで導き出しました。
こういう時間の共有はうつせみキッチンの子ども教室ならではです。三人の子育てや長い子ども教室の経験から、子どもたちから出る疑問や興味をうまく拾い上げて、みんなで共有して楽しんだり考えたり、そんな時間が子どもたちの成長に欠かせないと考えています。
それは、教科の勉強とか受験とかとは切り離された純粋な楽しみからの本当の学びになると信じています。
うつせみキッチンの子どもパン教室、東池袋木曜教室満席につき、東池袋火曜日教室を開設します。我楽田工房水曜教室は残席2です。
厚木教室は残席僅少です。
体験希望などお問い合わせください。
<ちゃっちゃかパンについて>
ちゃっちゃかパンを始めて三年たちました。最初はふんわりもちもち食事パンの代表のようなシンプルなフォカッチャとその簡単な応用パンで始まったちゃっちゃかパンもどんどん進化しています。
基本の生地は作業時間はほんの五分ほど。
しかし、これで作れるパン無限大。トッピングもフィリングも練り込み材料も成形もどんどん広がりました。昨年はクロワッサンを、今年はフランスパン風へ広がっています。
計量も楽チン、材料もシンプル、洗い物も最小限、粉から手こねなのに、生地で手がベタベタになることはない不思議なちゃっちゃかパン。
今、どんどんその応用範囲を広げています。
<ブログ更新についてのお知らせ>
公私ともに色々ありまして、ブログの更新が滞っておりましたこと、おわびします。
定期コースのお休みをいただいた8月のおとな&子どもの単発レッスンのレポートは、前後しますが近いうちにアップさせていただきます。