うつせみキッチン パン教室ブログ

自己肯定感を高めるこどもパン教室20年のうつせみキッチン。東京・東池袋教室は大人や講師養成、プライベートレッスンも。

カラーバンズ

今月の高学年教室は

カラーバンズと名付けた

野菜パウダーを使ったパンです。

 

日記ブログの方で、試作について書いています。

www.pandanuki.com

 

子どもたちは、

人参、南瓜、ほうれんそう、紫芋、ココア、抹茶の6種類から

好きな二種類を選んで、生地を作ります。

生地を二種類作るのは大変です。

 

「どの色にしようか、4色じゃダメなの?」

「色は綺麗そうだけど、人参嫌いだな」

「野菜は苦手だから、ココアと抹茶!」

すぐに決まる子やなかなか決まらない子もいます。

 

野菜パウダーは水を吸うので

あとから足すと生地が固くなってしまいます。

少し水を多めに入れるのですが

ゆるい生地をこねるのは手についてしまって大変です。

 

そこを何とかクリアして二つに生地を分け、

其々パウダーを練り込みました。

最初に決めておいたパウダーをそれぞれの生地に混ぜ込んで

色の薄い方から捏ねます。

手早く順に両方捏ねないと、

最初に捏ねたほうの生地は

発酵が進んで一緒に焼けなくなってしまいます。

 

 

半量に分けて二回捏ねるので、

捏ねる時間はいつもの倍近くかかりました。

生地を焼く前はこんな感じです。

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かぼちゃと人参、

ほうれん草と抹茶は

それぞれよく似た色です。

野菜パウダー、とっても発色がいいです。

 

でも卵を塗って

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焼いてしまうとみんな茶色っぽくなっちゃいます。

元の色がわかるように、時間に余裕があったクラスでは

低めの温度でちょっと長めの時間、焼きました。f:id:pandanukichen:20180922001506j:plainf:id:pandanukichen:20180913150814j:plain

ちょっと残念です。

カットするときれいなのに。

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カラフルで、野菜入りの、健康そうなパンです。

ちょっと野菜嫌いの生徒さんも

美味しく食べてもらえているかな。

 

夏休み明けのこどもパン教室

ぱんだぬきのこども教室も2学期を迎えました。

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8月、通常クラスは夏休みを頂いて、

春に作った看板周りは朝顔やひょうたんの蔓が茂ってこの通り。

夏休みを過ぎて久しぶりに会う子どもたちも、

この蔓のように一回りも二回りも大きく

成長している事を実感します。

 

 

 

今週は通常クラスに体験のお子さんが入っていました。

夏休みのパン教室で日程の会わなかったお子さんたちです。

今月の高学年のパンはカラーバンズ、

野菜の粉やココア、抹茶から好きな色を選んで練り込み、

色とりどりのパンを焼いています。

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この日は三人の中に一人は体験。

五年生の男子です。

どれだかわからないくらい、上手でしょう?

(あれ?それでは先生はいらないかな?)

 

 

 5年生の男子くんたち、サッカー仲間です。

 前からきている二人は夏休み前に

昨年のひょうたんを割って種を出し、

庭に蒔いて行った子たちです。

 そのひょうたんが、看板周りにたくさんなっています。

千成瓢箪という、小さな実がたくさんつくタイプ。

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これは昼間の写真ですが、

教室の終わる18:00には白い花が沢山咲いていました。

これが雌花だよ、これが雄花だよ、

ひょうたんは夕方、朝顔は朝に花が咲くんだよ、

と話も弾みます。

「どれでも好きなの持って帰っていいよ」と言うと

嬉しそうに好きなひょうたんを選んで収穫して帰って行きました。

 

体験の彼も、パン作りだけではなく

お友達との楽しい時間を共有できて、

とってもよかったな、と思います。

「またね!」と帰って行きました。

出張体験を企画しました。

こどもパン教室協会設立を記念して

 2018秋の特別企画です。

 

こどもパン教室のパン作りをご覧に入れます。

 

 

こどもパン教室って、どんなふうにパンを作るの?

子どもたちにはどうやって教えるの?

本当に子どもでも90分でできるようなパンなのかな?

うちの教室でもできるかな?

と思っているパンやお菓子の先生方に向けて

出張教室を企画しました。

 

 

小田急本厚木駅から3時間程度で行かれる教室なら

ぱんだぬきがこども教室のパン作りをお伝えに参ります。

お声かけください。

お問い合わせメールは hiro321konuma@yahoo.co.jp まで。

 

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生徒さんからの嬉しい報告メール

6年生の生徒さんのお母様から、

とてもうれしいメールが届きました。

掲載のご了承を得たので、ご紹介します。

 

<Mちゃんのお母様より>

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こんにちは
お世話になっております
今年の夏は 尋常ではない暑さが続いておりますが
先生は 体調を崩されてはいないでしょうか

今日Mは (念願の)お家でパンを作りました。
今回は あんパンと焼きカレーパンです。
捏ねるのも手慣れていて カードを器用に扱っていて さすがだなと思いました
先生 ありがとうございます。
 
M的には パン生地のチョイスミスだったと かなり残念そうだったけれど
私たちは とても 美味しくいただきました。

また 近いうちに作る!と 張り切っているので 楽しみです

また 来月から 宜しくお願い致します。
 

ぱんだぬきはとても嬉しくなりました。

こんな素敵なメールをいただいて嬉しくないはずはありません。

とてもうれしくなりました。

Mちゃんは一年生のころから

パン教室にずっと通ってくれているベテランさんです。

 

今中学三年のお兄ちゃんも6年生まで

楽しく通ってくれていて、

卒業しちゃうのが残念、と言ってくれていました。

そのお兄ちゃんがカレーパンの、

クッペ型成形の物は成形したのだそうです。

兄妹で仲良く作業しているのを、

お母様がニコニコ見ている姿が目に浮かびます。

 

お兄ちゃんは忙しい受験生ですから、

このパン作りが楽しい気分転換になったに違いありません。

 

この二つのパンは、

教室のレシピ通りではありません。

Mちゃんが、自分の食べたいパンをイメージして、

また家にある材料や計量のしやすさなど考え併せた

オリジナルなパンになっています。

 

作ったパンを食べて、

ちょっとイメージが違った事も反省しています。

次回はもっとうまく作れること間違いなしです。

小学生でココまで出来るのは素晴らしいです。

 

私の教え子たちは、

みんな私の誇りです。

通ってくれてありがとう、

心からお礼を言いたいと思います。

Mちゃんのお母様、

メールしてくださって本当にありがとうございました。

www.pandanuki.com

 

pandanukitchen.hatenadiary.jp

 

 

お稽古事としてのパン教室

 

 

こんにちは、ぱんだぬきです。

今日は、ちょっと長くなりますが

パン教室について思うところを書かせてください。

 

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こどもパン教室が支持を集めて来たわけ

  1. 口コミだけで16年

  2. こどもパン教室は教育プログラム

  3. パンに関連した座学も学びます

  4. オリジナルレシピ作りは高度な勉強です

  5. パンを待っている人がいる

  6. パン作りは珍しいお稽古事

  7. 何より楽しいパン教室

 

口コミだけで16年 

 

ぱんだぬきがこどもパン教室を始めてから16年。

口コミだけで生徒さんが途切れることはありませんでした。

 

平日の夕方の教室なので

遠方からは通えません。

それでも、

多い年には80人ほどの小学生が

毎月通ってきてくれていました。

 

なぜ、ここまで続いたのか・・・

ぱんだぬきなりに考察します。

 

こどもパン教室は教育プログラム

ぱんだぬきのこどもパン教室では

子どもたちは粉からパンを作ります。

予め用意された生地で粘土遊びのように

キャラクターパンを作るようなことはしません。

 

子どもたちの成長に合わせた、

教育プログラムになっています。

 

硬いパンも、柔らかいパンも、大きなパンも小さなパンも

生地を楽しむパンも、フィリングやトッピングを楽しむパンも

丸め、包む、伸ばす、折りこむと言った

各種成形も色々経験できるように、なっています。

 

パンに関連した座学も学びます

高学年では毎回プリントを使って勉強もします。

  • パンの歴史や地域性
  • 材料それぞれの役割
  • 配合の違いによるパンの違い
  • パンを売るなら?お金の話

等々、いろんな観点からパンを考えます。

大人の教室では、こういう勉強はあまりしませんね。

 

オリジナルレシピ作りは高度な勉強です

 

また、高学年になると年度末にレシピ書きをします。

自分が作りたいパンをとことん考え

こどもらしいアイデアを盛り込んで、レシピをを興します。

レシピ書きとは

  1. 想像したものを
  2. どうしたら形にできるか考え
  3. その方法を文や絵に表し、
  4. 検証する

レシピは自分のために書くのではなく、

あなたのパンを他のだれでも再現できるようにするんだよ、

と言って書いてもらいます。 

 

パンは成形した後も膨らむので

思った形に出来上がるように成形するのは

そして、それを書類に残すのは

たやすいことではありません。

それだけに、オリジナルパンができるのは

子どもたちの自信の源となります。

思ったことを形にし、人に伝える勉強は、

とても大事なことです。

 

パンを待っている人がいる

 こども教室で作るパンは

小麦粉100g分、小型パンにして4個です。

焼き上がると紙袋に入れて持って帰ります。

「お母さんが、今日はパンだからシチューを作って待ってる」

「おにいちゃんが、パンは休むなよ、って言うの」

「先生が食べたいって言ってたから、学校に届けるの」

「冷凍したら日曜日まで大丈夫?おじいちゃんちに持って行くの」

どれも、子どもたちから聞いた、持って帰るパンを

心待ちにしている人がいるエピソードです。

 

自分の作ったパンを喜んで食べてくれる人がいる。

人に喜ばれる喜びはモチベーションを上げます。

パン作りが大きな自信につながるのです。

 

パン作りは珍しいお稽古事

 

 ピアノ、スイミング、書道、英語、バレエ、サッカー・・・

お稽古事として思い浮かぶものはいろいろあります。

どれも、子どものころに身に付けて

大人になっても楽しんでくれたら、と思うものです。

 

どれも身に付いたら、一生もののスキルです。

ぱんだぬきはピアノが大好きで、

こどもにもピアノを習わせました。

毎週通わせて、練習を促し、ついつい間違いを指摘してしまい、

こどもにとって必ずしも楽しいお稽古事ではなかったと反省しています。

 

運動系のお稽古は家で練習できないので週三日ほど通います。

そして、誰かと競う形での成果を求められます。

 

パン教室はどうでしょう?

月に一度の教室で、パン作りは必ず身に付きます。

しばらく離れても、

手が覚えていますからレシピを見ながら作れます。

 

卒業生のお母さん方から、

「高校の部活のお楽しみ会にパンを焼いて持って行くんですよ」

「こどもパンのレシピでパンを焼くんですよ」

などと話を聞くこともあります。

一度、高校生になった卒業生が遊びに来て

久しぶり、と嬉しそうにパンを作るのを見て確信しました。

 

 

何より楽しいパン教室

これほどの効果があるパン教室の一番の強みは

何より、子どもたちにとって

パン教室は楽しいだけだ、ということです。

帰ってから練習しなくてもいいし

作ろうと思えば家で作ることもできる。

90分のクラスの作業の合間に

お茶の時間も、遊びの時間も、学ぶ時間もあります。

友達と楽しい時間を過ごし、競うことはない。

メリハリがあって、ゆったり楽しい時を過ごせます。

持ち帰るパンが作る家族の笑顔で成果を実感できるのです。

 

 

このようにいいことづくめのパン教室。

もっと多くの子どもたちに、お母さんたちに

パン教室を知ってもらいたいなと思います。

長々と書いてしまいました。

最後までお読みくださって、ありがとうございます。

 

 

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