うつせみキッチン パン教室ブログ

自己肯定感を高めるこどもパン教室20年のうつせみキッチン。東京・東池袋教室は大人や講師養成、プライベートレッスンも。

記憶に残る教室に

パン教室の壁には色々なものが貼ってあります。

 この大きなふくろうの絵は初めて教室に来た子どもの多くが

関心を示してくれます。

次男が6年生のころに絵画教室で

大きなベニヤ板に描いた白ふくろうです。

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大人が見れば稚拙な子どもの絵が

美術展のポスター等よりも気になるようです。

だれが、何歳くらいの時に描いたの?

質問と共に色々な感想を教えてくれます。

 

他にも展覧会のチラシや、観光地での写真、

箱根駅伝の傍、地下鉄の路線図、

夫さんの撮った写真、旅行のお土産の絵葉書など

雑多に掲示してあります。

 

ぱんだぬきの備忘録でもある壁ですが、

色々なものが貼ってあるのを

生徒さんたちは見ています。

気になれば聞いてくれて、

それがその日のみんなの話題になったり

次の興味への一歩になったりするのです。

 

 

先日はある女の子が、

「張ってあった水玉の女の人あったでしょ?」

「・・・?ああ、草間弥生ね!」

「このあいだ図工の時間にお友達があの水玉のマステを持ってたの」

草間弥生展のチラシが張ってあったのは

一年以上前ですが、印象に残っていたのでしょう。

 

もうそのチラシは張っていないですが

現代美術の巨匠の生い立ちや水玉の始まり

瀬戸内直島の水玉のかぼちゃのこと、

現在の生活(病院からアトリエに通う日々)など

ぱんだぬきの知っていることを話ししました。

 

 おそらく、彼女の記憶の中には

パン教室の雑多な掲示草間弥生が結びついて

次にいつかどこかで草間弥生の作品を見た時に

鮮やかに思い出されることでしょう。

 

雑多な風景の記憶

 

おそらく、これら掲示に限らず

パン教室にある雑多なもの、

マトリョーシカ、マテ(ひょうたんの楽器)、聴診器、

オペラグラス、上皿ばかり、将棋やチェス、

時刻表や図鑑、卓球のラケット、など

どの子も何かを記憶にとどめていると思うのです。

 

それがいつかどこかで、

新しい経験の何かと繋がって

その子の糧となって行くだろうとおもいます。

 

ぱんだぬきは旅行や散歩の度に

教室に置く何かを探してしまいます。

いつまでも記憶に残る教室にしたいと思っています。