うつせみキッチン パン教室ブログ

自己肯定感を高めるこどもパン教室20年のうつせみキッチン。東京・東池袋教室は大人や講師養成、プライベートレッスンも。

パンの基本 一次発酵

小中学校の休校に伴って

子どもパン教室をお休みにしてしまって、

パン教室を楽しみにしていた生徒さんたちが

どうしているかな、と気になります。

 

そんな昨日の事、買い物に行った近所のスーパーで

今は高校二年生の、5年前にパン教室を卒業したお子さんの

お母様に声を掛けられました。

 

「○○は、高校がお休みになってしまって毎日家にいるので

作ってね、と言って粉を買っておいたら、

パン教室のファイルを出してきてパンを作ってくれました。

それも三回も!

ぱんだぬきさんのおかげです」

とお話してくださいました。

 

○○ちゃん、もう高校二年生なんだ。

五年たった今も、子どもパン教室のレシピを見ながら

家族のリクエストでパンを焼いてくれているのです。

ぱんだぬきのパン作りが

○○ちゃんにも、その家族にも笑顔の種となっているなんて、

なんと素晴らしいことでしょう。

先生みょうりに尽きます。

 

今月、パン教室はできないけれど

きっと何人かはパンを焼てくれていることでしょう。

少し元気が出ました。○○ちゃん、ありがとう。

 

 

さて、パンの基本一次発酵です。

パンをこねた後、最初の発酵です。

 

 

パンの基本、 一次発酵について

捏ねた後の最初の発酵が一次発酵です。

捏ねあがった生地は弾力がありみっちり詰まっています。

(弾力:押した時に押し返してくる力)

生地の表面を突っ張らせるように丸めると、

指で押した時に、戻ってくるようになっています。

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100gの強力粉の生地は捏ねあがって丸めた時このくらいの大きさです。

ぱんだぬきのこぶしと同じくらい。

これを膨らませてくれるのがイーストです。

イーストは暖かく湿ったところで発酵し、

強力粉の中のグルテンでできた無数のの風船を膨らませます。

こども教室では45℃くらいの高い温度で15分ほどで一次発酵を終えます。

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このくらいの大きさに膨らみます。

最初の弾力は無くなり、

粉を付けた指を差し込むと、指跡が残ります。

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一次発酵の終了はこうして確認します。

発酵が過ぎてしまうと、

こんなに膨れていい感じに見えますが

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周りまでクシュっと潰れてしまいます。

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このくらいで、一次発酵で過発酵になってしまうと、

勢いのない生地になり、きめが粗いパンになりがちです。

うっかり過発酵にしてしまったら、

きつめに丸め直しして、次の作業を急ぎます。

 

逆に、時間が来てもあまり膨らんでいない場合、

ちゃんと膨らむまで、もう少し暖かいところに置きましょう。

きちんと一次発酵していない生地は成形しにくくなります。