春らしい暖かい日が増えてきました。
今週は三月のパン教室が始まりました。
きょうは、今月のパンのご紹介です。
<こどもパン教室低学年はヨーグルトブレッド>
水分のうち半分をヨーグルトに変えた本格的ライ麦パンです。
細挽きのライ麦粉を10パーセント以上入れています。
焼き色と発酵を助けるためにはちみつも。
しっかり焼き色を付けてクラストは固めに焼き上げます。
ライ麦は保水性が良いので、しっとりした内層です。
きめの細かなドイツ風の田舎パンに仕上がっていると思います。
格子状にカミソリでクープを入れるのは
子どもも先生も緊張しますが、
ヨーロッパ風のリーンなパンには欠かせない作業です。
クリームチーズとサーモンやハム、サラダなどで
豪華なサンドイッチにするのがお勧めのパンです。
<こどもパン教室高学年はセサミ食パン>
例年、高学年は三月に食パンを焼いています。
今年はゴマの食パンです。
パン生地に大量の黒ゴマを練り込み、
型入れの前にたっぷりの白ごまをまぶして
パリッと香ばしく焼き上げます。
スライスしてトーストがお勧め。
ぱんだぬきはベーコンとチーズを乗せて
粗挽きの黒こしょうを振って焼くのが好きです。
子ども教室は一人100gの粉が基本ですが、
高学年にはもう少し多い生地を触ってほしくて、
食パンの時は一人150gでこねて作ります。
捏ね時間もちょっと余計かかりますし、
食パンは発酵時間も焼き時間もかかるので
90分の教室に収めるためには
手際よく作業を進める必要があります。
高学年の子どもたちには
最初にそのことを伝えると、
てきぱきと作業を進めるようにしてくれます。
<高学年はオリジナルレシピも同時進行>
食パンの長い発酵や焼き時間の間、
4月のオリジナルパンのレシピを書きあげてもらいます。
1月から取り組んでいる学年末の課題です。
リッチとリーンどちらの生地?
生地に何か練り込む?
パンはいくつ作る?
副材料に何を使いたい?
生地に包み込む?巻き込む?トッピングする?
どんな形に成形したい?
型に入れる?焼く直前にも作業する?
こんなふうに声掛けしながら、
いろんな成形の仕方を話したり、具材の取り合わせを一緒に考えます。
イメージを絵にしてもらったりもします。
一枚のレシピ用紙にパンの名前やイラスト、
材料、捏ね方や成形のポイントなどを書き込んで
一人ひとりのパンレシピの完成です。
レシピによっては副材料を使うので
各自用意してもらわねばなりません。
保護者の皆様にはお手数をおかけすることになりますが
是非ご協力頂きたいと思います。
4月のパンは世界に一つだけの自分のパンです。
でも、その世界に一つだけのオリジナルパンの
レシピをきちんと書き起こすことで、
そのレシピを見た誰かが同じパンを作れる。
そこがとっても大切なことです。
再現性の良いレシピを書けるようになるって、
すごいことなんですよ。
自分の中にあるものを表現して
相手に正確に伝えること。
これはパンに限らず、一生ついて回る課題ですから。
<大人のパン教室は胚芽パンとキャロットケーキ>
大人のパン教室は胚芽食パン。
香ばしくふわふわな食パンです。
トーストやサンドイッチに。
オレンジピール入りのキャロットケーキです。
人参とオレンジの明るいオレンジ色が印象的です。
今月は子ども教室のおやつもこのケーキですが
その黄色い色から「カステラ?」と聞かれます。